「これになりますね。」
一通りの話が終わり、先生が紙を取り出して指さした。
「広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)」
やはり想像は当たっていた。
ある程度、覚悟してきていたので、「やっぱりそうですか」という思いだった。
しかしこの短時間で診断をつけられるほどはるくんは既に症状が出ているんだなぁと思うとなかなか辛いところもあった。
数枚のプリントと療育施設への紹介状をもらって診察室を出た。
スタッフの人がきて、次回の予約をとることになった。
「次は3ヵ月後になります」
え・・・・・
僕は驚愕した。
自閉症という診断を受け、紹介状をもらい、次は3ヵ月後。
この間に何をどうしたらいいのか全く想像がつかなかった。そもそも自閉症がどんな障害なのかまだまだ知りたいことがたくさんあるのに!