時々、はるくんがどうして自閉症を抱えて生まれてきたのかと考えることがある。
さらには心室中隔欠損症という心臓の病気まで抱えて。
はるくんがもっと昔に生まれていたなら、きっと自閉症だと気づく前に亡くなっていただろう。
この胸の傷がはるくんの頑張りの証だね。
そして医療の発展した現代に僕たちは感謝している。
はるくんが自閉症を抱えて生まれてきたのは、僕たちなら乗り越えられるはずだからと神様が与えた試練だと言われたことがあった。
前向きじゃなかった僕にはとても負担の大きい正(聖?)論であった。そんな試練は与えられたくないと強く思ってしまった。
これは使命なんだろうか?
僕に、この理解の進んでいない、発達障害という分野をもっと活発にしていけということなんだろうか?
自閉症児の親はみんな、自閉症児を育てたことのない親には分からない思いをしていると、自分で考えていると思う。
人の話を聞いて「うちはもっと大変なのに」と心で思うことがあると思う。
でもそれを声を大にして伝えることはタブーなんだと思っている。
でも僕にはその親の思いが理解できる。
だからそういった人の悩みに耳を傾けていきたいと思っています。
しんどいときに素直にしんどいと言える環境を、そしてしんどいと言い合える仲間を作っていきたいです。
それが、前に進む近道なんだと思っています。