このHPの題名にもなっている、「自閉症児はるくんの世界」の「世界」というのは、1歳半頃のはるくんがときどき自分の世界に入り込むことからつけました。
その頃、いやもっと前から、はるくんはお気に入りのミニカーを片手に、ごろんとうつぶせに寝転んで目の前でそのミニカーを左右に動かして見入るという、独特の行動をしていた。
(この写真はたまたま仰向けだけどw)
このとき、はるくんは自分の世界に入り込んだようになって、呼びかけても反応しないことが多くなる。
だからそんなときは、ママと二人で、「はるくん、またワールドに入ったね」と言っていた。
スーパーで買い物をしているときとかにも、突然この行動をとったりすることがあって、なんとか立たせてやめさせようと必死になったことが何度かある。たいがい泣かせてしまうけど、やっぱり、周りの人に変だなって思われたくないし・・・
ただ、自宅でこの行動をしているときに、「果たしてこの行動は放置していていいのだろうか?」というのがずっと疑問だった。
自閉症児はこだわりが強く、行動もワンパターンになりやすい。
この行動も毎日のように繰り返していて、どうみても発達にはいいように働かないように思えた。動いているのは、片手と目だけ。同じ動きを反復しているだけ。
でもやめさせたら怒ることも多いし、一時的にやめさせてもまたやろうとする。
先生に相談すると、ほっといていい、ということだった。
自分の感覚を刺激したり、なんらかの意味があるようだ。
よくよく観察していると、なんとなくだけど、この行動ははるくんにとって心を落ち着かせる意味がある行動なのかなぁと感じるようになって、無理やりやめさせることはしなくなった。あと手持無沙汰なときにも多く、暇つぶしの要素もあるのかもしれない。
ここの考え方は人によって変わるので、先生によっては、やめさせて他の適切な行動に移していきましょうと指導される方もいるかもしれない。